365日 光と闇の暦 2月17日 試練を与える者・与えられる者 大国主命と素戔嗚尊
試練を与える者・与えられる者
今日の光の神:大国主命(日本神話・国造りの神)
大国主命(おおくにぬしのみこと / 大穴牟遅神・大己貴命とも)は日本神話に登場する出雲の神です。国造りの神とされ、数々の試練を乗り越えて葦原中国(あしはらのなかつくに、地上世界)を統治しました。兄弟の八十神たちに何度も殺されかけましたが、そのたびに母に助けられて蘇りました。素戔嗚尊の娘である須勢理毘売(スセリビメ)と恋に落ちて婿入りしますが、そこでも素戔嗚尊からの試練を受けます。蛇や蜂と百足の室などを乗り越えて宝物を奪って逃げ、素戔嗚尊に認められました。大国主命は試練を通じて成長した神と言えるでしょう。
今日の闇の神:素戔嗚尊(日本神話・嵐の神)
素戔嗚尊(すさのおのみこと / 建速須佐之男命)は天照大神の弟にあたる嵐と海の神です。高天原では狼藉を働いて機織り女を死に至らしめ、天照大神を天岩戸に隠れさせることになりました。追放された素戔嗚尊は出雲に降って八岐大蛇(やまたのおろち)を退治したことで英雄となります。大国主命の婿入りでは死に至るような試練を与えましたが、最終的には大国主命を認めて娘と宝物を託しました。ここでの素戔嗚尊は厳しい父、また師としての顔を見せています。
光と闇
大国主命は試練を受ける者、素戔嗚尊は試練を与える者です。素戔嗚尊が大国主命に与えた試練が殺意だったのか通過儀礼だったのか、神話では明言されていません。ですが試練を乗り越えた大国主命は成長し、試練を与えた素戔嗚尊に認められるのです。二人の物語は承継の物語でもあります。数々の試練は次の時代を任せるためのテストのようなもので、乗り越えることで重要な何かを手に入れることができるのです。
この日のテーマ 試練の意図
あなたに厳しく当たる人の意図が悪意なのか愛情なのかわからないことがあります。もしかすると本人にもよくわかっていないかもしれません。大国主命は試練が何を意図しているのかに関わらず、ただ目の前の蛇の室、蜂の室、野火をどう乗り越えるかに集中しました。他人の意図を汲みすぎて身動きが取れなくなったことはありませんか?「なぜ自分がこんな目に」という問いに答えは出ません。試練を乗り越えた先に得るもの、それだけが意図を超えた真実になります。