ウェアウルフ

世界の都市伝説:ハイチのル・ルー

 世界の都市伝説を巡るお話し、略して『せとでん』。名古屋を走る電車とは全く関係ありませんのであしからず。

 今日は少し珍しいハイチに伝わる都市伝説「ル・ルー」のお話しをしたいと思います。ハイチはカリブ海にあるイスパニョーラ島の西部にある共和国です。首都はポルトープランスでハイチ最大の都市です。大航海時代、コロンブスが新大陸を発見したとされたころに上陸され、スペインによる侵略やフランスによる占領を受けた国でもあります。なので公用語はフランス語で、首都のポルトープランスもフランス語で王子の港を意味するものがつけられていたりします。

 そんなハイチで語り継がれている「ル・ルー」。ル・ルーは人間の姿をして村人の中に溶け込んでいて誰がル・ルーなのかはわかりません。夜になると狼の姿に変身をして家畜や人間を襲って噛み殺してしまうそうです。

 ”村の家畜が夜になると連続して何者かに襲われた。家畜には血を吸われた跡があり、吸血をする化け物を疑った。ある夜、若者が家畜を見張っていると彼の叔父が獣の姿に変わって家を飛び出して行った。叔父は見失ってしまったが朝になると叔父が血まみれで帰って来たが、目があうと逃げてしまい二度と姿を見せなくなった。”と、ある若者の体験談が語り継がれています。

 これはヨーロッパ地方で根強い化け物のいわゆる”狼男”が基になった都市伝説なのかなと推察出来ます。フランスでは”ルー・ガルー”などと呼ばれ、人狼を表す一般的な言葉です。ハイチへと語り継がれる間にル・ルーに変化していったのかも知れませんね。

 また、ハイチではブードゥー教の影響を受けたこともあって、狼が人へ化ける、人が狼に化けるだけではなく、ブードゥー教における魔術師が狼になると言う話もあります。

 また現代では現在風の変化を遂げており、TikTokで「深夜のバス停で変なものを見た」と、四足歩行で歩く大きな犬のような影が映っていて、目だけがぎらぎらと光っている何かを移した動画を投稿したりしています。この投稿者はその後突然高熱を出して意識不明になったそうです。現代ではインターネット、SNSを通じてこうした話しが広がりやすくなっていますね。

 現在のハイチはギャングの勢力拡大に伴う治安悪化が激しいので外務省から「危険レベル4:退避勧告」が出されています。渡航をするのはオススメしません。いつか治安が安定して、美しいカリブの海とル・ルーの謎を解き明かす日が来るといいですね。

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