浜松町・小便小僧

世界の都市伝説:小便小僧

 世界の都市伝説を巡るお話、略して『せとでん』。名古屋を走る電車とは全く関係ありませんのであしからず。

 皆さんは小便小僧って知っていますよね?大分設置数は減っているものの、昭和の噴水と言えば小便小僧みたいな。小学校の池にも小便小僧みたいな。なんで裸の男の子がおしっこしてるんだ…でおなじみの小便小僧のお話を少々。

 小便小僧は知っていても、なんでおしっこしている少年が石像になってるんだろう?って誰しも一度は疑問を持ちますよね。私も小学生の頃から裸にされておしっこしているところをみんなに見られてこの子はどんな罪を犯してこんな事をさせられているんだろうと考えたものです。ちなみに先生に聞いても誰も知らなかったです。

 小便小僧の由来は諸説ありますが、一番有力な説がこちらの”ジュリアン少年にまつわる伝説”です。

 「ジュリアン少年」の説は、伝えられるところによると、中世1300年代後半のある戦いでブリュッセルの街が敵軍に包囲されてしまいました。火薬に火が放たれようとした瞬間、わずか数歳の少年ジュリアンが導火線のそばに立ち、小便をして火を消し止めました。その思いがけない行為によって街は爆発から救われ、住民たちは少年の勇気と無邪気さを称え、彼の姿を模した像を建てたとされています。この伝説は「小さな者でも街を守ることができる」という誇りと、市民らしいユーモアを象徴する物語として、今もブリュッセルの人々に語り継がれています。

 と言う、私が想像していた裸にされてつるしあげられた少年とは180度反対の町の英雄として称えられていたと言うのが真相でした。しかも街を救った瞬間を模した像だったと言うわけです。本当に申し訳ない勘違いをしていたなと。でもこれは私だけではないはずです。このジュリアン少年の結末にも、ちゃんと消せた説、消せなくて犠牲になってしまった説と諸説あったり、幼い支配者が攻めてきた敵軍に向かっておしっこをして味方を勝利に導いた説などあります。

 日本には第二次世界大戦後、複製品が設置されるようになって広まっていきました。政治的な意図が全くない像だったこと、噴水のモチーフとして使いやすかったことで人々に好まれました。オリジナルの像はベルギーのブリュッセル市立博物館に収蔵されています。繰り返された盗難や破損を受けて、ブリュッセル旧市街にある像はレプリカ像となっています。日本では全盛期に数百体レベルの複製や類似像があったと言われていますが、現在都心で見られるのは数体にまで落ち込んでいます。

 しかし、日本で一番有名だとされる浜松町駅の小便小僧は今現在も浜松町駅で見ることが出来ます。季節やイベントごとに地元の手芸グループの方々が衣装の着せ替えをボランティアとして行ってくれています。毎月衣装が変わるので浜松町駅に行った時は田町・品川寄りのホーム先端まで足を延ばしてみてはいかがでしょうか。昭和から続くほっこりとした情景が広がっていますよ。

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