白い服の少女

白い服の少女 前編

 そう、夢の景色と同じ道が…。夢の上り坂にさしかかる手前の道だったんです。あれ?と思った瞬間でした。汗が吹き出し、肩はやけに重くなり、目の前はチカチカ。前を見てるはずなのに、道の途中から向こうはやけに暗くて景色が見えませんでした。黒い霧がかかってるような感じで…。境って言うかなぁ…。

 ああ、やばい。何かやばい。と思ったんだけど、ある訳ない!って強い心で前に進んでみる事に。今考えると、進もうと思ったことが不思議です。でもやっぱり無理でしたね。声が聞こえるんだもの。「行っちゃダメ」って。耳元っていうか頭の中っていうか、やたら響く感じで。夢の女の子だったんですかねぇ。進んだら何があったんでしょうか…。もうその日は歩いて帰る気力もなくなって、結局タクシーで帰りました。

 昔あまりよろしくないものをよく見ていた時期でも、夢と現実がリンクしたことなんてなかったのに。怖いっていうより不思議だなって気持ちの方が強かったです。

 実はこの女の子、この後も僕の人生に二度程登場しています。

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