自覚できない意識って?前意識、無意識の働き
介護の現場で働いていると、認知症や障害を持つ方との円滑なコミニュケーションが難しい場合も出てきます。そうした方々の異常行動(いやな言葉ですが…)の原因は「適応」を当てはめれば理解できるとされています。でも、実際にはそれだけでは難しいことが多いのが現状。ときにはそこにスピリチュアルを活用したという話も耳にします。
ある施設で「フランスに帰りたい」が口ぐせの、認知症の女性がいらっしゃいました。いつも寂しそうに遠くを見つめ、時には涙を流すことも。ところがご家族に話をうかがっても、フランスに住んだことも旅行に行ったこともないと言います。あまりにも悲しそうなご利用者さんの姿を見て、ご家族の依頼したヒーラーがリーディングを行いました。
観えてきたのはフランスでの前世。馭者をしていた旦那さんと少し濁った安いワインを飲むのが何より楽しみだった女性です。近所に住む子供たち家族や、家族同然の馬に囲まれて幸せに暮らしていました。現世でも仲のいいご家族なのですが、記憶の混濁が見られるその方は、前世と現世の区別がつきにくくなっていたのでしょう。前世の女性に「現世の彼女にはもう違う家族がいる」と話し、納得した上で光に還ってもらうと、あれほどフランスに帰りたいと言っていたのがぴたりと止まりました。
無意識の中には何が眠っているかわからないものなんですね。現代医学ではカバーしきれない部分を補完するためにも、スピリチュアルとされている分野でも科学的な検証が進めばいいなと思っています。心理学とスピリチュアルは切っても切れないつながりがあるのではないでしょうか。
参考文献:アブラハム・H・マスロー『完全なる人間-魂のめざすもの第2版』 誠信書房 1988年