魔女になりたい人へ 12 金運上昇に効くハーブってあるの?
お金はないよりもあった方がいいし、少ないよりは多い方がいいですよね。現実的な考え方をする魔女術では、これは鉄則です。当然、時代にそった金運呪術が作られてきましたし、そのために様々なハーブが使われてきた。それらは、大まかに三種類のハーブに分類できます。
記録にある最も古い時期には、キャラウェイやシナモンといった健胃作用と防腐作用を兼ねたハーブが富を呼びこむ呪術に使われていました。まだ現金収入という観念が薄かった時代には、食料が腐らず、健やかに栄養に変わっていくことこそ、豊かさの象徴だったからです。そして、もう一つの富の象徴としての「太陽」を連想する向日葵の種やオレンジ色の花などもよく使われてきました。
現代の魔女たちは、もっと自分の直感やフィーリングに従って呪術を組み立てていくのですが、そこで金運アップに使われている二大ハーブが、「スターアニス(八角)」と「アルファルファ」です。
どちらも乾燥してお守り袋に入れたり、料理に使うのがメインの方法です。アルファルファは根を深く張るために乾燥地帯でも栽培が容易で、家畜の乾燥飼料として栄養価も高く、また人間が食べても健康に良い……つまり、逆境に負けず、豊かな恵みを与えてくれる植物なので、その力を共感魔術に使うのでしょう。
一方のスターアニスは、中華料理などによく使われる香料であるため、世界中でたくましく活躍している華僑の人々が連想されたことが始まりだといわれています。同じ香りを使うことで、彼らの商売の才能にあやかりたい、というわけです。現代では人種差別的だとして、こんな発想自体が無理でしょう。だが、長年愛用されてきた呪術を手放すのは難しいものだ。今でもスターアニスを加えたお守り袋をそっとバッグの底に忍ばせた現代の魔女が、ハイヒールを履いてウォール街を闊歩しているかもしれません……
(ヘイズ中村 魔女・魔術師&占い師・執筆家
中学生時代から研究と修行の道に入ったのに神秘性の欠片もない神秘家
HP https://www.fortunamoon.com)