スペル・ブック

魔女になりたい人へ 8

 自分だけの呪文を作りましょう。

 私の魔女講座などにいらっしゃるみなさんは、やはり「どんな呪文がありますか?」とか、「効果の高い呪文はどんな本に載っていますか?」といった質問をされることが多いです。

 実はこれが大きな誤解のもとなのです。呪文は自分自身が作って、唱えて、リズムがいいな、と感じたものでないと効果がありません。そうなるとやっぱり、英語やラテン語の呪文なんて、唱えることも難しいですし、きちんと意味が取れるかも微妙ではないでしょうか。

 なのでちょっと意外かもしれませんが、呪文はしっかり日本語で作りましょう。日本語で唱えやすいリズムは5・7・5ですから、俳句か和歌でも作っているようなつもりで言葉をととのえていけば大丈夫です。ときどき、どうしても日本語だとムードが出ない、という人もおられますが、その場合は頑張って英語を覚えることから始めてください。

 どうしても英語で作りたいけれど、良い決まり文句が見つからなくて悩んでいるのであれば、シェイクスピアなどの小説を読んでみましょう。ちょっとかっこいい決め台詞だな、と感じるものがあったら、ネットを駆使して該当のセリフの元の英語を見つけてみましょう。きっとかっこいい呪文が作れるはずです。

 なんだかちょっとずるいような感じがする?いいえ、そんな律儀に悩む必要はありません。きっとシェイクスピアだって、日本の片隅で自分が書いたセリフが魔女になりたいと頑張っている人の呪文に使われていたら、すごく喜ぶだろうと思います。

 また、同じように英語をコピーするならば映画やポップミュージックはどうかしら?と思う人もいるでしょう。でも、やっぱり呪文は少しだけ古めかしい言葉の方が、効果があるものです。それに最近の映画や音楽って、けっこう下品な4文字言葉も多いですよね?呪文はあくまでもリズミックに、そして上品に作るのがコツなのです。

(ヘイズ中村 魔女・魔術師&占い師・執筆家
中学生時代から研究と修行の道に入ったのに神秘性の欠片もない神秘家
HP https://www.fortunamoon.com)

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