プロメテウス

365日 光と闇の暦 1月23日 盗まれた火と神々の怒り プロメテウスとゼウス

世界自由の日(World Freedom Day)
今日の光の神:プロメテウス(ギリシャ神話・人類の恩人)

 タイタン族の神プロメテウス(Προμηθεύς / Prometheus)は人類を愛していました。ゼウスは人間に火を与えることを禁じていましたが、プロメテウスは人間の悲惨な状態を見て心を痛めます。そしてオリュンポスから火を盗み、茴香の茎に隠して人間に与えました。人間は暖を取り、料理をし、道具を作り、文明を築けるようになりました。これが神々への反逆だとされ、ゼウスはプロメテウスをカフカス山に繋ぎ、鷲に毎日肝臓を啄まれる形を与えました。肝臓は夜に再生し、苦しみは永遠に続きます。プロメテウスは人類への愛のために永遠の苦痛を選んだのです。

今日の闇の神:ゼウス(ギリシャ神話・権力の守護者)

 ゼウス(Ζεύς / Zeus)はギリシャ神話の最高神ですが、プロメテウスの物語では抑圧者の立場です。彼は雷を操りオリュンポスを統治する絶対的な権力者ですが、人間に火を与えなかったのには理由がありました。火は力と知識の象徴で、人間が火を持ったらいつか神々を脅かすかもしれないと懸念したのです。ゼウスは秩序の維持者として階層を守ろうとしました。神々は上、人間は下。この秩序を乱すことは許されません。プロメテウスへの残酷な罰は、権力者が既存の秩序を守るためにどれほど冷酷になれるかを示しています。進歩は常に既存の権力構造への挑戦なのです。

光と闇

 プロメテウスとゼウスは進歩と保守、自由と秩序、愛と権力という点で対立しています。プロメテウスは人間が苦しんでいるのを見て規則を破りました-愛からの行動です。ゼウスは秩序の維持という観点から動きました。どちらが正しいのでしょうか。プロメテウスが火を盗まなければ文明は築けませんでした。でも原子力や遺伝子の編集などのように、無秩序な進歩は破壊をもたらすかもしれません。技術の進歩と倫理的制約のバランスという問題は今も続いているのです。できることとすべきことは異なります。プロメテウスの勇気とゼウスの慎重さのバランスが大切なのかもしれません。

この日のテーマ 何のために規則を破るか

 規則を破ればそれに対する代償が必要です。プロメテウスは人類への愛のために永遠の苦痛を選びました。あなたは規則を守るタイプですか?それともしっかり守ろうとするタイプですか?もし規則を破ろうとするなら、それは何のためでしょうか。その代償を払っても、強く願う何かがあるなら後悔せずにいられるでしょう。プロメテウスは後悔しませんでした。なぜなら彼の行為は愛から来ていたからです。

関連記事一覧