プロメテウスとアイトーン

365日 光と闇の暦 4月16日 火を与えた罰 プロメテウスとアイトーン

今日の光の神:プロメテウス(ギリシャ神話・火を与えた神)

 プロメテウス(Προμηθεύς/Promētheús)はギリシャ神話に登場するティターン族の神で、人類に火を与えたとされます。ゼウスは人と神を分けようと考えて結果として人間から火を取り上げますが、このときプロメテウスが大茴香の茎に隠した火をオリュンポスから盗んで人間に与えました。人間は火のおかけで文明を築くことができましたが、武器や戦争も生みました。プロメテウスは「先に考える者」を意味し、その名の通り人類の未来を見通していました。

今日の闇の神:アイトーン(ギリシャ神話・罰の大鷲)

 ゼウスは人間に火を与えた罰を与えるため、プロメテウスをカウカソス山の頂上に磔にしました。毎日巨大な鷲が飛んできてプロメテウスの肝臓を啄みますが、夜中になるとその肝臓は再生し、翌日にはまた食べられるという永遠の苦痛を与えたのです。この鷲がテューポーンとエキドナの子であるアイトーン(Ἀετός Καυκάσιος/Aetós Kaukásios)でした。アイトーンは3万年もの間プロメテウスを啄み続けますが最終的にヘラクレスに殺され、プロメテウスは解放されることになります。

光と闇

 プロメテウスは人類のために大きな罪を犯し、永遠とも思える罰という代償を払いました。彼は「先に考える者」であり、火を盗んだら自分がどうなるかはわかっていたはずです。与えることには犠牲が伴うことを知りながら、それでも与えることを選んだのです。アイトーンは罰を与える側でしたが、人間がプロメテウスの火から武器や戦争を生み出したと考えるとき、どちらにも彼らにとっての正義があったのかもしれません。

この日のテーマ 自己犠牲

 親は子供のためにキャリアや自由な時間など、自分の人生を二の次にすることがあります。友人や大切な人のために自分の時間や気持ちを捧げることもあるでしょう。与えるために何かを犠牲にする必要がある場合があります。その覚悟がないのに自分を犠牲にすると、あとから後悔するようなこともあるかもしれません。あなたはどこまで自己犠牲を払ってきましたか?それは本当にあなたが望んだことだったでしょうか。

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