インドラとエラワン象

365日 光と闇の暦 1月3日 天地を分かつ雷鳴 インドラとヴリトラ

インドの新年祭典期間

今日の光の神:インドラ(ヒンドゥー神話・雷神)

 インドラ(इन्द्र / Indra)はヴェーダ神話に登場する重要な神の一人で、雷と嵐を司る戦神です。彼は神々の王として天界を統治し、悪魔(アスラ、ヴリトラの別名とも)と戦います。インドラの最大の功績は、干ばつの蛇ヴリトラを倒して閉じ込められていた水を解放したことです。インドラは金剛杵(ヴァジュラ)という雷の武器でヴリトラを打ち砕きました。この神話は宇宙創造の物語でもあります。インドラがヴリトラを倒したために天と地が分かれ、水が流れ、生命が誕生しました。彼は秩序(リタ)を確立し、混沌を退けた創造神でもあるのです。

今日の闇の神:ヴリトラ(ヒンドゥー神話・干ばつの蛇)

 リグ・ヴェーダに登場するヴリトラ(वृत्र / Vritra、「覆うもの」)は、巨大な蛇または竜の姿をした悪魔です。世界の水を閉じ込め、干ばつをもたらしていました。ヴリトラは宇宙が創造される前の「未分化の状態」を象徴していて、「水を閉じ込めた」とは「可能性が実現されない状態、生命が芽吹く前の停滞」を意味します。ヴリトラは「抵抗」「障壁」「覆い」の化身で、成長や変化を妨げる力です。インドラがヴリトラを倒すことで初めて世界は動き始め、生命のサイクルが始まりました。

光と闇の対比

 インドラとヴリトラの戦いは、ヴェーダ神話における宇宙創造の物語です。善悪の戦いという形で「秩序が混沌から生まれる瞬間」を描いています。ヴリトラは「まだ形のないもの」「可能性が閉じ込められた状態」、インドラはそれを解放する行動の力を表します。創造には破壊が伴うのです。古い形を打ち破ることで新しい形が生まれます。変化は常に何かを終わらせることから始まるのです。

この日のテーマ:停滞を打ち破る

 「やらなければ」と思っていたことを先延ばしにしていませんか?私たちの内側には変化を妨げるヴリトラが潜んでいます。それは恐れかもしれないし、習慣かもしれないし、単純に惰性かもしれません。インドラがそうしたように、今日はその停滞を打ち破ろうと意識しましょう。閉じ込められていた可能性を解放するには、古い殻を打ち砕く勇気が必要です。

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