気づけば遠くなっていた昭和。現代の基準からは考えられないようなゆるいTV番組が数多く放送され、「カオス?」 としか言えないような雑誌も書店で販売されていました。昭和の人々が熱狂したオカルトブーム。ノストラダムスの大予言、ユリ・ゲラーのスプーン曲げ、UFOにUMA…。ピラミッドだけでなくヒランヤパワーなんてものもありました。
そんな空気感の中、昭和の小学生たちがやっていた謎の儀式。5人が集まり、一人の子が中央の椅子に座る。何やら怪しい動きをしたかと思えば、真ん中の子の腕を取り… 4人の人差し指で真ん中の子を持ち上げた!
これ、好きでけっこうやってました。持ち上げられるときは一気に空中に浮くような感覚でしたし、持ち上げるときは体の大きな子でも重さを感じないので面白かったんですよね。誰が始めて広まったのかは謎なんですが、どこの小学校でもやってたみたいです。やり方はこんな感じです。
① 椅子に1人が座り、ほかの4人はその周りに立つ ② 座った人の脇の下、ひざ下にほかの4人の両手の人差し指を組んで(ピストルのような形)入れる。 ③ 持ち上がらないのを確認したら、1人が座った人の両手を持ち、糸を巻くように回転させる。 ④ 座った人の手を交差させて手首をトントンと重ねる。右手と左手の上下を変えてもう一度トントン。 ⑤ 4人の右手を、一人ずつ順番に座った人の頭の上で重ねる。手は当たらないように5㎝くらい離す。 ⑥ 左手もさらにその上に空中で、当たらないように重ねていく。 ⑦ 手がじんわりしたり風を感じたりしたら、手を重ねた順番通りに引っ込めていく。 ⑧ もう一度脇の下とひざ下に人差し指を差し込む。 ⑧ 誰か1人の掛け声に合わせて持ち上げようとすると、軽く持ち上がる。
当時あった説のひとつではピラミッドを作るときに使われた儀式の流れからきているという謎の遊びでした。今でもやってみるとできちゃうんですよね…。ネットを検索すると「物理的にはこう!」なんて説明もあったりしますが、理論なんてわからなくても不思議で楽しい!オカルト好きな5人以上がお集まりの際にはぜひお試しください。