アポロンとピュートーン

365日 光と闇の暦 1月8日 予言の地を求めて アポロンとピュートーン

予言の地を求めて アポロンとピュートーン

今日の光の神:アポロン(ギリシャ神話・太陽と予言の神)

 アポロン(Ἀπόλλων / Apollo)は、ギリシャ神話における太陽、音楽、予言、医術、弓術の神です。彼はゼウスとレトの息子として双子の妹アルテミスと共に生まれました。アポロンの最も重要な聖地・デルポイは古代ギリシャ世界で最高位の神託所でした。元々デルポイを守護していたのは大地の女神ガイアに仕える大蛇ピュートーンです。弓の名手だったアポロンはピュートーンを倒してデルポイを征服、自らの神託所としました。彼は理性、秩序、調和、美の象徴で、野蛮を文明へと変える力を持つとされます。

今日の闇の神:ピュートーン(ギリシャ神話・デルポイの大蛇)

 ピュートーン(Πύθων / Python)はデルポイに住んでいた大蛇(もしくは竜)です。ガイアの子であるピュートーンは予言の聖地と古い信仰を守る者でした。デルポイは母なる大地ガイアの神託所で、女性原理と結びついた古代の予言の場だったのです。アポロンに殺されたピュートーンは「古い秩序」であり、アポロンとの物語は古い秩序が新しい秩序に取って代わられることを象徴しています。興味深いのは、アポロンはピュートーンの名を称号としたことです。デルポイの巫女は「ピュティア」と呼ばれ、神託の儀式では蛇を思わせる三脚の椅子に座りました。

光と闇

 アポロンとピュートーンの物語は、単なる善悪の戦いではありません。ピュートーンは邪悪な存在ではなく、古い女性的・大地的な予言の守護者でした。アポロンはそれを男性的・太陽的な新しい予言の形に変えたのです。アポロンは完全にピュートーンを消し去ることなくその名前を継承し、巫女は蛇のシンボルと共に神託を告げました。征服というより「統合」と言ったほうが正しいかもしれません―古いものは新しい形で生き続けるのです。

この日のテーマ 古いものを敬いながら新しく進む

 何か新しいことを始めるようとするとき、古いやり方や価値観と相容れないことがあります。アポロンの知恵は、古いもの(ピュートーン)を完全に否定せずに新しい形を作ったことです。乗り越えようとしている古いパターンや習慣に敬意を払い、何を継続させるかを考えてみましょう。古いパターンや習慣はその時のあなたに必要なものだったのです。感謝しながら手放し、その知恵を新しい形で生かす方法を考えましょう。

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