
365日 光と闇の暦 1月10日 愛と献身の力 イシスとセト
ヴードゥーの日(Vodoun Day / ベナン)
今日の光の神:イシス(エジプト神話・魔術の女神)
イシス(𓊨𓏏𓆇𓁐 / Isis)は、エジプト神話では最重要とも言える女神で、魔術、治癒、献身的な愛の象徴です。夫オシリスと仲睦まじく暮らしていましたが弟セトの策略によりオシリスが殺され、遺体は切り刻まれて行方がわからなくなってしまいます。イシスはオシリスを復活させるため、すべての部分を探すために旅に出ます。鳥となって空を飛び、ナイル川の岸を歩き、一か所を除いてすべての部分を見つけ出しました。そして一時的ではあるものの強力な魔術によって夫を蘇らせ、息子ホルスを授かります。ホルスが毒蛇に刺されたときには、太陽神ラーの秘密の名前を聞き出して治癒の力を得ました。イシスは母性、献身、魔術の力を体現しています。
今日の闇の神:セト(エジプト神話・暴力の神)
今回のセト(𓃩 / Set)は「イシスの敵対者」としての側面です。セトは兄オシリスを殺したばかりかイシスの努力をも妨害しました。イシスが見つけたオシリスの遺体を奪い、切り刻んでエジプト中にばらまいたのです。それ以降もセトはイシスの息子ホルスと王位を争い続けました。セトは破壊、分離、暴力を表します。しかしセトがあらゆる妨害を行ったにもかかわらず、イシスは目的を達成しました。セトの力は一時的な破壊をもたらしましたが、イシスの愛と献身がそれを上回ったのです。
光と闇
イシスとセトをペアとして考えると「愛と暴力」「統合と分離」「忍耐と破壊」の対比が浮かび上がります。セトは物理的な破壊—殺害、切断、散布—を行いました。普通ならそれで終わりですが、イシスの力は物理的な力ではありませんでした。イシスは「決して諦めない愛」「すべてを集め直す献身」「不可能を可能にする魔術」を体現する存在だったのです。最も強い力は暴力ではなく愛です。常識的な限界を超えるには、創造的な解決策を見つける知恵が必要だとイシスは伝えています。
この日のテーマ バラバラになったものを集める
バラバラになってしまったものはありますか?イシスのようにそれを探し集めることができるでしょうか。イシスがエジプト中を旅したように、時間もかかるかもしれませんし、諦めたくなるかもしれません。ですが諦めずに続けることで、失ったと思っていた人生の一部分が見つかるはずです。すべてを一度に取り戻す必要はありません。見つけた部分を大切に持っていれば、すべてが再び統合される日が来るのです。

