ファラオの夢診断を行うヨセフ

夢占いの起源 3000年前のエジプトに残る最古の夢辞典

凶夢

夢の内容意味
鏡で自分の顔を見る別の妻を迎える(家庭問題)
白いサンダルを履く大地をさまよう
女性と交わる喪に服すことになる
ベッドが燃える妻を追い出す
温かいビールを飲む苦しみを受ける
深い井戸を覗き込む牢獄に入れられる
ダチョウを見る害が降りかかる
棘で指を刺す嘘がばれる
銅を精錬する追放され放浪する
血を飲む争いに巻き込まれる
牛に餌をやる大地をさまよう
大麦を計る口論が起きる

 こうした内容は、古代エジプト語の語呂合わせや言葉遊びのようなものが多い。夢の内容と解釈に使われる単語が似た音になっていたり、同じ語根が共通だったりするのだ。これは旧約聖書に登場するヨセフの夢解釈とも共通点がある。ヨセフはファラオの執事と料理長の夢を解いたが、その解釈技法はこのパピルスのものと近いものだった。

夢見の実践

 古代エジプトでの夢の解釈は、主に神官、特に朗読神官の領域だったと考えられる。デイル・エル・メディナの人々は古代からの夢判断書を参照して日々の指針としていたのだろう。

 古代エジプトで暮らした人々も私たちと同じように夢を見て、その意味を知りたがっていた。チェスター・ビーティ・パピルス3世は、人類が古くから「見えない世界」の声に耳を傾けてきた証拠だ。

関連記事一覧