ひきゃく君の佐川急便トラック

世界の都市伝説:飛脚のふんどし

 世界の都市伝説を巡るお話、略して『せとでん』。名古屋を走る電車とは全く関係ありませんのであしからず。今回はいつもと少し違った切り口からお話しさせていただきたいと思います。

 都市伝説と言うと心霊やオカルト、UMAなどを想像すると思うのですが、これをしたら幸せになれるみたいなものもありますよね。携帯の待ち受け画像を誰々にすると願いがかなったり、両想いになれたり。

 古くは流れ星を見たら願い事を三回唱えるだったり、新幹線のドクターイエローを見ると幸せになれるなんてものも都市伝説の一つですよね。成功体験として話しが広がっていくパターンや低確率のものを見られたから幸運なパターンなど、聞いた方もマネしやすい、共感しやすいものが広がりやすいんだと思われます。

 そんなラッキーが訪れる系の都市伝説の一つに「飛脚のふんどし」と呼ばれるものがあるのは知ってますか?1990年代の初めに流行った都市伝説で、”佐川急便のトラックに描いてある飛脚の絵のふんどしに触ることが出来れば幸せになる”という話が若者の間で急速に広がりました。

 当時の佐川急便は「ひきゃく君」と言う飛脚のキャラクターを使用していて、トラックの側面にもこの飛脚が描かれていました。そのひきゃく君のふんどしやお尻を触れるかどうかの挑戦です。出来れば幸運が、失敗するとドライバーさんに怒られたりする事もあった… と言うか「危ないからやめてください!」って怒られたのは私です。ドライバーさんごめんなさい。

 この都市伝説が広がる最中、佐川急便は”東京佐川急便事件”と呼ばれる汚職事件のせいで急速にイメージダウンしていました。この都市伝説を聞いた佐川急便は、トラックに急に近寄られたりで人身事故が発生してしまう可能性はあっても、イメージ回復のために便乗していた部分もありました。ひきゃく君の人形を配布したりメディア戦略など広報活動を結構やっていましたね。配達員に対しては発信前に安全確認をするように通達が出ていたそうです。

 現在の佐川急便はひきゃく君を引退させてしまったので、もうトラックにキャラクターは描かれていません。青白グレーがオシャレに描かれたシンプルなトラックになってしまいました…。

 やっぱり危なかったのもあったんですかね。走ってるトラックでも容赦なく触りに行ってた人もいましたからね。(これは私ではないですよ!) 今で言うチャレンジ動画みたいな側面もあったんですよね。走ってるの触ったぜ!とかバイクで横に並んだ時に触ったぜ!とかどんどんエスカレートしていってましたからね。

 触ったあとの効果はどうだったのかと言うと…?うーん…思い出に残るような幸運は訪れなかったですね…。指が黒くなってちょっと気持ちがへこんだだけでした。

 今はもう出来ないのかと思うと少し寂しい気持ちもありますが、事故が起きてからじゃ遅いですからね。もし似たような都市伝説を聞いて、試そうと思ってもくれぐれも気をつけてくださいね。それでは。

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