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スマホ時代の子育て 発達を促し安心感を育むデジタル育児

 一家に一台のパソコンどころか、一人1台のスマホに加えてタブレットを持つのも当たり前の時代になりました。そんな中、赤ちゃん時代からスマホやタブレットを見て育つ子供は増加しています。家事育児に加えて仕事でも責任が増え、育児世代は気も抜けないという現状は、政治の問題でもあるでしょう。近年、乳幼児期に長時間画面を見ていると言語・社会情緒の発達に不利なのではという研究が増え、自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如・多動症(ADHD)との関連も報告されています。

スマホ・タブレットの何が問題なのか
言語発達遅延のリスク
0〜3歳は語彙や発語が爆発的に伸びる時期です。大人との会話が減ることで語彙や表現力が伸びにくくなることがわかっています。
社会情緒スキルの低下
表情・声の調子・身ぶりなど、他者の感情を読み取って反応する力は対面のやり取りで育まれます。こうした機会が減ると感情を調整する力や対人スキルの習得が遅れる可能性が高まります。
ASD/ADHDとの関連
乳幼児期に画面を見ている時間とその後のASD様症状・ADHD様行動には関連があると大規模な研究で報告されています。ただし遺伝や家庭環境などの影響も大きいとされます。

 考えられる原因には、①親子の交流の時間が減ることで学習の機会が失われる ②ブルーライトや刺激的な映像によって睡眠の質が下がる ③年齢に不相応な速度・刺激の強いコンテンツが注意力や感情のコントロールの負荷となる などがあります。

推奨される子育て

 小児科学会や各国の調査で「年齢に応じた使い方」と「親子で一緒に使うこと」が大切だとされています。18か月未満の乳児には原則としてスマホやタブレットは使わず、必要な場合はビデオ通話など「生身の相手」と話すのが望ましいとのことです。

 18〜24か月の子どもなら、月齢に応じたコンテンツを親子で一緒に見るよう推奨されます。親が横で話すことで言葉や感情の学習になります。2〜5歳の幼児期に入っても1日1時間程度が目安。やはり一緒に見るように心がけ、内容やタイミングを選ぶことが大切です。またテレビをつけっぱなしにすること、寝る前の視聴は避ける必要があります。映像や光は子供の無意識下で感覚を乱し、睡眠の質を下げる原因になります。

 ポイントは「誰と・いつ・何を」の三点を意識すること。誰と一緒に見るか、どの時間帯か、どんな内容を見るのか。このポイントを押さえれば、スクリーンタイムは子供にとって有意義な学びの時間に変わります。

スピリチュアルな視点をプラスする

 上記のような科学的なガイドラインは、スピリチュアルの観点から見ても理に適っています。例えば親子で一緒に同じことをしていると2人の「エネルギー場」が生まれ、子供とっては安心できる場所になるでしょう。またテレビを消すことは「空間の浄化」とも言えます。流れる音や光を止めて静かな状態を作ることで、子供の繊細な感覚が整います。また身近な人、特に親の声の振動やリズムは子供の神経系に安心感を与えてストレス反応を抑制する「声のヒーリング」とも言えます。

 そして、生活リズムを整えることは日々のリチュアル、小さな儀式です。就寝前にスクリーンを閉じ、一定の順序で照明や音などを落としていくことで脳と身体が「眠る準備」だと認識し、睡眠の質が上がります。これは科学と儀式の合わせ技のようなものですが、簡単に取り入れられるのでおすすめです。

日々の選択で親子の未来を創る

 スマホやタブレットは決して悪いものではなく、上手に使うことで便利な学びの道具にもなり得ます。逆に任せっきりにしてしまうと、子供の発達にとって大切な時期を逃してしまいかねません。だからこそ年齢に合った使い方、親子の時間として一緒に使うという基本を守ることが大切です。親子で話しながら動画を見れば「画面の中の世界は現実ではない」こともわかりますし、子供にとっては楽しい学習の場となります。

 テレビやスマホを消して静かな時間を作り、就寝前には光と音を落とし、読み聞かせや語りかけで一日を終える。この積み重ねは発達の土台となって、親子の間に安心感と信頼感という目に見えないエネルギーを育んでいきます。デジタル時代にあっても、昔から変わらない「親子の触れ合い」が大切なのは変わらないのでしょう。

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