
シュタイナー教育のエッセンス 家庭でもできる実践ガイド
6. 家庭で取り入れられるシュタイナー教育
では、シュタイナー教育のエッセンスを家庭で実践するにはどんなポイントがあるのでしょうか。
| 項目 | 実践例 |
|---|---|
| 生活リズムを整える | 毎朝同じ時間に起き、朝の歌・朝食・体操などは順番を決める。夜は本を読み聞かせ。休日もだいたい同じリズムで。 |
| 自然素材・シンプルな環境 | プラスチックのおもちゃを減らし、木のおもちゃ・布のぬいぐるみなどを使う。色は原色よりくすんだ色や自然な木の色。部屋の音や光刺激はできるだけ少なくする。 |
| 物語・詩・手仕事 | 毎晩寝る前に短い物語を読み聞かせる・子供と一緒に詩を暗唱する習慣。工作・縫い物・編み物を一緒にやったり、料理・掃除のお手伝いをさせたりする。 |
| メディアとの距離 | テレビ・ゲームを使う時間・場所を限定。親子で一緒に見たり遊んだりする時間を取ってもよい。動画は教育目的のものや穏やかな内容のものを選ぶ。 |
| 自然・季節との関わり | ベランダ菜園、森や公園での散歩、季節感のある飾り(葉っぱ・花・木の実など)を置く。四季の行事を行う。 |
| 親の姿勢・手本になること | 親自身が落ち着いて動く、約束を守る、待つ姿勢を見せる。子供に「これをやりなさい」と命令するのではなく「一緒にやろう」と誘う。 |
こうした環境調整は、「王様育ち」で集団生活に戸惑っている子にも有効です。
7. 子どもを理解する「4つの気質」
シュタイナー教育では、子供を発達段階だけでなく「気質」でも観察します。胆汁質・多血質・粘液質・憂鬱質に分かれたタイプの特徴と気質を理解することで、発達障害と誤解されがちな行動がその子の個性だとわかることも。家庭でも気質を手がかりにしてその子に合った働きかけをすることができます。
胆汁質(Choleric)
特徴:
行動的、自己主張が強い、決断力がある反面、怒りっぽく支配的になりがち。
人間関係:
リーダーになりたがったり、鬼ごっこなど遊びのルールを自分が決めたがる。
「ぼくがやる!」と自己主張し、順番を守れないことが多い。
誰かに注意されると不機嫌になるが、責任ある役割を任せると落ち着く。
対応:
頭ごなしに叱らず、短く明確なルールと限度を冷静に示す。
責任ある役割を与える。
スポーツ、外遊びで体を動かしてエネルギーを発散させる。
多血質(Sanguine)
特徴:
明るく好奇心旺盛。社交的だが移り気で気が散りやすい。
人間関係:
新しい遊びやグループにすぐ飛び込むが、すぐに別のことに目移りしてしまう。
いろいろな友達と広く浅く遊ぶが、特定の誰かと深くつきあうのが苦手。
授業中でも思いついたことを口にしてしまう。
対応:
興味を持てる活動を短いサイクルで提示し、こまめに切り替える。
生活空間を整理して刺激を減らす。
小さな成功体験を積ませ、達成したことを一緒に喜ぶ。

