魔女になりたい人へ 7
魔女が使うハーブって、ちょっとやばくないですか?
という質問をよく受けます。いろいろな書籍や、ウェブでの情報を見ていると、ドラゴンの血でイエス・キリストの目を煮詰めて……などといった魔法のポーションのレシピが結構見つかります。これは、仲間内の隠語であって、別に本当の目玉を煮詰めたりするわけではありません。
どうしてそんなふうに呼ぶのでしょうか?昔は、ハーブをお店に買いに行くわけにはいきませんでしたから、どうしても、自然に生えている場所を探すことになります。一生懸命探し当てたハーブの群生地も、他の人にわーっと乱獲されてしまったら、元もこもありません。ですから、魔女ではない人にはわからないような言葉で、場所を呼び合うしかなかったのです。
あともう一つは「価値を上げる」という目的もあったでしょう。「セージとカモミールで作ったお茶を少しずつ飲ませて気を鎮める」というと、普通のお料理っぽいですけれど「ヘスティアの血とキリストの目をしっかり煮出してから、患者に少しずつ服用するように指示する」と言った方が、いかにもそれっぽいですよね?いわれた方だって、ゾクゾクするかもしれませんが、さすがは魔女だ、普通とは違った処方をしてもらえるんだ!という期待感は爆上がりするはずです。
せっかくですから、よく使われる用語をここに挙げておきましょうか。他にも色々とあるので、ネットなどで見つけたらご自分でもメモしておくと面白いですよ。
イモリの目 :マスタードシード
カエルのつま先:キンポウゲの葉
イーグル:ワイルドガーリック
ブラック・サンプソン: エキナセア
頭から絞った血:ルピナス
肩の血:ベアーズ・ブリーチズ
キャンドルマスの乙女:スノードロップ
アレスの血:パースレイン
ヘパイストスの血: ヨモギ
ヘスティアの血: カモミール
血よもぎ:ヤロウ
キリストの目: セージ
(ヘイズ中村 魔女・魔術師&占い師・執筆家
中学生時代から研究と修行の道に入ったのに神秘性の欠片もない神秘家
HP https://www.fortunamoon.com)