365日 光と闇の暦 4月3日 純真と堕落 コーレーとポネロス
今日の光の神:コーレー(ギリシャ神話・乙女神)
コーレー(Κόρη/Korē)は「乙女」を意味するギリシャ語で、ペルセポネ(Περσεφόνη/Persephonē)の別名です。冥界に下って女王になる前の純真無垢な状態で、花畑で遊び、母デメテル(Δημήτηρ/Dēmētēr)に愛される死を知らない少女でした。コーレーはすべての可能性を秘めた状態を象徴し、まだ何者にもなっていないからこそ何者にでもなれるのだと示しています。何の花になるかはわからなくても、春になれば花が芽吹いていきます。
今日の闇の神:ポネロス(キリスト教・悪しき者)
ポネロス(Πονηρός/Ponēros)はギリシャ語で「悪い」「邪悪な」という意味で、新約聖書では「悪しき者」として悪魔を指す場合があります。何者にもなれないというすべての可能性を閉ざす力で、それを司る代表的な存在がポネロスです。嫉妬や破壊衝動などの悪意、弱い者いじめをしたくなるなどの衝動と人間の奥底に眠る本質的な弱さや醜さを擬人化したものだと言えるでしょう。
光と闇
コーレーは冥界に連れ去られ、ペルセポネという冥界の女王になりました。純真無垢な少女の時代は永遠に続きませんが、それは彼女が変容したことを表しています。純粋な状態でなくなることが必ずしも悪いこととは言えないとコーレーとペルセポネが教えてくれています。私たちが後ろ暗い感情に引きずられる時、ポネロスは成長を妨げるだけでなく破壊をもたらし、変容という底知れぬ力を使わせないように邪魔をしていると言えます。
この日のテーマ 純真の変容
あなたは子供の頃サンタクロースを信じていましたか?大人たちがついていた優しい嘘だったと納得できたのは、あなたが成長していく過程でのことだったでしょう。私たちは今でもサンタクロースがいると思い込むことはできません。事実を知ったことで世界の見え方は変わり、私たちはその前提を受け入れて生きています。私たちはそのとき何かを失ったのでしょうか。見えなかったものが見える、より大きな視野を手に入れたのでしょうか。