神様図鑑 シルミキヨ

【シルミキヨについて】

 アマミキヨの創造のパートナーとして知られる、沖縄・琉球の創世神話の神・シルミキヨ。名前の「シル(シリ)」は「知る」や「根源」、「ミキヨ(ミキョ)」は「清らか」や「聖」に通じると考えられている。シルミキヨはアマミキヨとともにニライカナイからやってきて、人々の住む集落や祈りの場を整えたという伝承があり、久高島や南城の一帯にその跡が多い。

 アマミキヨが「土地を作り世界の土台を創る」神なら、シルミキヨは「そこに住む人間や集落の配置」と「生活の仕組み」を作った神だ。生活の場の中心には泉を配置、村落の入り口、どの森を御嶽とするかなど、共同体の運営方法の原型がシルミキヨによって作られたと考える地域もある。アマミキヨが世界を「外側」からもたらし、シルミキヨはその世界を「内側」から成立させた。

 地域によってはシルミキヨとアマミキヨを夫婦として捉え、共に七御嶽や久高島の聖域を巡りながら整えたとする。夫婦ではなく共同創造のパートナーとしての二柱として扱われることもあり、はっきりと定まっているわけではない。いずれにせよアマミキヨと並ぶ創造神、琉球社会の成立に深く関わる始祖的存在だという立場にあり、農耕の安定、子孫繁栄、海上の安全、集落の秩序維持など、生活と密接に結びついている。

キーワード:創世神 共同創造 村落創始 生活秩序 土地守護

祀られている関連聖地・聖域:

沖縄県南城市知念・久高島(フボー御嶽周辺の創世伝承)
沖縄県南城市玉城・玉城グスク(アマミキヨと並ぶ創始神として祀られる)
沖縄県南城市知念・斎場御嶽(七御嶽の核心、創造神二柱の関係が語られる)
沖縄県南城市知念・知念大川(生活の基盤を整えたとされる泉)
沖縄県南城市佐敷・受水・走水(農耕の安定化に関わる伝承)
沖縄県南城市玉城・ミントングスク(創世神たちの居住・行動伝承地)

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