
365日 光と闇の暦 1月5日 死と復活の神秘 オシリスとセト
死と復活の神秘 オシリスとセト
今日の光の神:オシリス(エジプト神話・再生の神)
オシリス(𓊨𓁹 / Osiris)はエジプト神話における冥界の王で、死と再生、農業と豊穣を司る神です。ファラオとして地上を統治していましたが、弟セトの嫉妬により殺害され、14の部分に切り刻まれた遺体はエジプト中に捨てられました。妻イシスがそれぞれの部分を集めて魔術を使って復活させましたが、現世には戻れず冥界の王となりました。壁画などでは緑色の肌で描かれていますが、これは植物の再生と豊穣を意味しています。毎年ナイル川が氾濫して恵みをもたらすように、オシリスは死と再生のサイクルを司ります。死者は冥界のオシリスの前で裁きを受け、心臓が羽根より軽ければ永遠の命を得られるとされました。
今日の闇の神:セト(エジプト神話・破壊の神)
セト(𓃩 / Set)は昨日も登場しましたが、今日は「兄殺し」としての側面に焦点を当てます。セトはオシリスに嫉妬して綿密な陰謀を企てました。豪華な棺を用意して「ぴったり合った者に贈る」と宴会を開きましたが、その棺はオシリスの体に合わせたものでした。オシリスが中に入ったとき、セトは蓋を閉じてナイル川に投げ込みます。オシリスの遺体はイシスに発見されますが、セトはそれを奪って14の部分に切り刻み、エジプト中にばらまいたのです。この残虐な行為は「存在の完全な抹消」を試みたものでした。しかしこの極端な破壊行為は逆説的にオシリスの復活という神話を際立たせ、オシリスの影響力をより強くしたのです。
光と闇の対比
オシリスとセトの物語は「破壊と再生の永遠のサイクル」を描いています。セトの破壊行為は徹底的なものでしたが、それでもオシリスは復活しました。ここで描かれる真理は、「完全な破壊はあり得ない、死は終わりではなく変容だ」ということです。オシリスは地上の王としては死にましたが、冥界の王として再生しました。植物は枯れたあとに種を残し、また新たな命を芽吹かせます。辛い喪失の中に深い再生の可能性が潜んでいるのです。
この日のテーマ 喪失から再生へ
あなたは何かを失った経験がありますか?人、夢、アイデンティティ。それは本当に終わってしまったのでしょうか?オシリス神話は教えます—「失ったものはバラバラになっても、愛によって再び集められ、新しい形で復活」すると。あなた自身の内なるイシス、「欠片を拾い集めて再構築する力」を信じてください。求めていたものと全く同じ形ではないかもしれません。けれど、より深い意味で再生は起こります。今日は、過去の喪失から何が再生しつつあるかを考えてみましょう。

