テセウスとミノタウロス、ギリシャの神々

365日 光と闇の暦 1月14日 迷宮の中心にあるもの テセウスとミノタウロス

迷宮の中心にあるもの テセウスとミノタウロス 
今日の光の神:テセウス(ギリシャ神話・英雄)

 テセウス(Θησεύς / Theseus)はクレタ島の迷宮・ラビュリントスに住む怪物ミノタウロスを倒したことで知られるアテネの偉大な英雄です。その頃アテネはクレタ王ミノスに敗れ、毎年七人の少年と七人の少女を生贄として送らなければなりませんでした。彼らは迷宮に放り込まれ、ミノタウロスに食べられるのです。テセウスは自ら生贄の一人となって迷宮に入りました。王女アリアドネから渡された糸玉を入口に結び、テセウスは迷宮の中心へと進んでいきます。どうにかミノタウロスを倒した彼は糸をたどって迷宮から脱出し、人身御供からアテネを解放しました。

今日の闇の神:ミノタウロス(ギリシャ神話・牛頭の怪物)

 ミノタウロス(Μινώταυρος / Minotaur)は人間の体に牛の頭を持つ怪物です。ミノスの妻パシパエが海神ポセイドンに送られた白い雄牛に恋をして、その結果生まれたのがミノタウロスでした―彼の誕生自体が呪いだったのです。彼の本名はアステリオス(星のような)ですが、その美しい名前とは裏腹の恐ろしい姿のために迷宮に閉じ込められました。この迷宮はミノス王が建築家ダイダロスに命じて複雑な作りにしたものでした。ミノタウロスは好き好んで怪物になったわけではありません。生まれながらにして呪われ、暗い迷宮に幽閉され、定期的に送られてくる生贄を食べるしかなかったのです。彼は人間を食べる加害者だったと同時に、悲劇的な犠牲者でもあったのです。

光と闇

 テセウスとミノタウロスの物語は、表面的に見ればよくある「英雄が怪物を倒す話」です。心理学的には「自己の影の部分と向き合う」旅で、迷宮は無意識の象徴、ミノタウロスは抑圧された恐怖や欲望の象徴と言えるでしょう。テセウスは迷宮の中心、自分自身の最も見たくない領域—に到達し、そこにいる怪物と対決しました。アリアドネの糸は「導き」「帰る道」を意味しますが、無意識の深い層に潜るなら、帰り道を確保することはとても重要です。私たちの「内なる怪物」は多くの場合、過去の傷の産物なのです。

この日のテーマ 迷宮に入る準備

 あなたの心の迷宮には何が住んでいるでしょうか。恐怖、恥、抑圧された怒り… 認めたくない感情は、暗闇の中に閉じ込めていても消えることはありません。定期的に「生贄」、エネルギーや時間を要求してきます。テセウスは勇気を出して迷宮に入りました。アリアドネの糸、自分にとって導きとなるものを持って。内なる迷宮に入る準備を始めましょう。一人で行く必要はありません。あなたのアリアドネは、セラピスト、友人、日記、瞑想の実践かもしれません。導きの糸を持って一歩踏み出してみましょう。

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