365日 光と闇の暦 1月24日 導きの神と死そのもの ヘルメスとタナトス
国際教育デー(International Day of Education)
今日の光の神:ヘルメス(ギリシャ神話・境界を越える神)
ヘルメス(Ἑρμῆς / Hermes)はギリシャ神話の神々の使者で、境界、旅人、商人、泥棒の守護神です。翼のあるサンダルを履いて杖(ケリュケイオン、カドゥケウス)を持ち、あらゆる場所を自由に行き来します。役割のひとつに、死者の魂を冥界へ導く「プシュコポンポス」(魂の案内人)があります。ヘルメスは生と死の境界を越え、死者に恐怖を与えないように優しく冥界への道を示します。ヘルメスは始まりの神でもあり、道の起点に置かれた石柱「ヘルマ」はその象徴です。変化、移行、新しい始まりを司るヘルメスは固定化を嫌い、常に動き、常に変化し、常に境界を越えます。
今日の闇の神:タナトス(ギリシャ神話・死の化身)
タナトス(Θάνατος / Thanatos)は死を擬人化した神です。夜の女神ニュクスの息子で、眠りの神ヒュプノスとは双子の兄弟でした。タナトスは黒い翼を持ち、剣を携え、時が来たら魂を刈り取ります。誰も彼から逃れることはできません。かつて英雄シシュポスがタナトスを罠にかけて鎖で縛ったことがありました。その間世界では誰も死なず、大混乱が起きました。死は世界の秩序の一部なのです。タナトスは無慈悲で、交渉にも応じず、賄賂も受け取りません。金持ちも貧しい者も、王も奴隷も、死の前では平等なのです。
光と闇
ヘルメスとタナトスはどちらも死と関連しますが、役割は大きく異なります。タナトスは「死そのもの」、冷たく機械的で避けられません。一方ヘルメスは「移行の案内人」で、暖かく恐怖を和らげます。タナトスが魂を刈り取り、ヘルメスはその魂を冥界へ導きます。彼らは死の絶対性と冷酷さ、死を旅の一部として受け入れる人間の観点を表しています。ヘルメスがいることで死はただの終わりではなく通過儀礼になります。どちらの視点を選ぶかで死の意味は変わります。
この日のテーマ 変化を案内人と共に
何かが終わろうとしているのを感じていますか?終わりはタナトスのように冷酷に訪れるものかもしれません。でも一見終わりを迎えた後にはヘルメスがいます。ヘルメスは新しい舞台へとあなたを導きます。終わりは一つの境目で、その向こうには新しい世界が広がっています。内なるヘルメス、変化の案内人を見つけてください。