365日 光と闇の暦 1月28日 嵐神の英雄譚 素戔嗚尊とヤマタノオロチ
嵐神の英雄譚 素戔嗚尊とヤマタノオロチ
今日の光の神:素戔嗚尊(日本神話・嵐から英雄へ)
素戔嗚尊(すさのおのみこと)は1月20日にも登場しましたが、今日は英雄としての側面に焦点を当てます。高天原を追われた素戔嗚は出雲の国に降り立ち、老夫婦と櫛名田比売に出会います。櫛名田比売は八つの頭と八つの尾を持つ大蛇・八岐大蛇の生贄となる運命でした。素戔嗚は彼女を救うために策略を練って八つの門に八つの酒樽を置き、大蛇が酒を飲んで酔ったところを十拳剣で切り刻みます。その尾からは天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ、後の草薙剣)が出てきました。大蛇を倒したことで素戔嗚は英雄となり、櫛名田比売と結婚して出雲の祖となりました。かつての破壊者は救済者へと変わったのです。
今日の闇の神:ヤマタノオロチ(日本神話・八岐大蛇)
八岐大蛇(やまたのおろち)は八つの頭と八つの尾を持つ巨大な蛇または竜です。その目は赤く体には檜や杉が生え、八つの谷と八つの峰にまたがるほど巨大だとされます。毎年出雲に現れて生贄の娘を要求するため、素戔嗚が現れるまでに七人の娘が犠牲となっていました。八岐大蛇は自然災害の象徴とも解釈され、八つの頭は氾濫する川の支流を、大蛇の襲来は洪水を表すと言われます。そのほかにも、製鉄技術を持つ出雲の勢力とそれを持たない先住勢力の争いを神話化したという説があります。大蛇の尾から出た神剣は、征服された側の宝が勝者に渡ったことを示唆しています。大蛇は恐怖と破壊の象徴でした。
光と闇
素戔嗚と八岐大蛇の物語は、人間が自然の脅威をどう克服するかを表しています。圧倒的な力を持つ大蛇に対して、素戔嗚は策略-正面から戦わず、酒で酔わせるという知恵を使いました。高天原では破壊者だった素戔嗚が出雲では救済者に変容しました。素戔嗚は自分の力を他者のために使うことを学んだのです。破壊のエネルギーは方向を変えることで創造や救済に使うことができます。嵐は恐ろしくても、雨をもたらし大地を潤します。素戔嗚は自分の本質ではなく、その使い方を変えたのです。
この日のテーマ あなたの力を何のために使うか
怒り、情熱、エネルギー。かつての素戔嗚はその力を破壊のために使いましたが、櫛名田比賣を救ったように誰かのために使うこともできます。違いはただ「方向性」だけです。高天原では方向性を持たずにただ暴れた素戔嗚でしたが、出雲では櫛名田比賣を救うという明確で強固な目的を持ち、他者のために自分の力を使いました。あなたの力は今どこに向いていますか? 誰かを助けるために力を使っていますか? エネルギーをどこに向けるのかは、意識することで変えることができます。