奈良県明日香村・酒船石

オーパーツ大好き!酒船石

Saigen Jiro, CC0, ウィキメディア・コモンズ経由で

 今回は日本にある不思議な石「酒船石」をご紹介いたします。

 酒船石(さかふねいし)は、奈良県明日香村にある飛鳥時代の謎多き石造物のひとつです。国の指定史跡”酒船石遺跡”としても知られています。小高い丘の上にある巨大な花崗岩を加工してつくられた石造物で、船を思わせる独特の形をしています。全体は舟形で、長さは約5.5メートル、幅は2.3メートルほどあり、上面には複雑な溝やくぼみが刻まれているのが特徴です。くぼみは6つあって、各くぼみが溝によって繋がっています。

 その溝は水を流すために設計されたようにも見え、実際に雨が降ると水が滑らかに流れる様子が観察できます。これが何のために造られたのかについては諸説あります。最も有名なのは「酒を造るための施設」あるいは「祭祀用の水路装置」という説です。古代において水は浄化の力を持つと考えられていたため、神聖な儀式で水を流すための装置だったのではないかと推測されています。また周辺の遺構からも大規模な水の流れを伴う施設の存在が分かっており、その一部と関連づけて考えられています。

 一方で、酒船石の「船」という呼び名はあくまで形状に由来するもので、本当に船を象徴していたのかどうかは分かりません。飛鳥の地には石舞台古墳や亀石など、巨石を用いた独特な石造物が点在しており、その中の一つとして”権力者の威信を示すモニュメント”だったのではないか、という見方もあります。

 こうした説が色々出てくるのは、決定的な文字資料や使用痕跡が見つかっていないことも大きいです。くぼみがあって、溝があって、水や何かの液体を流す仕組みだったのは間違いないと考えられています。何のためにその液体を流したのか…。

 酒船石は日本書紀にも出てくるほど古いもので、7世紀ごろの飛鳥時代に何かしらの用途で使われていたことはわかっています。名前も酒船石と呼ばれていたことからお酒に関係した何かだったのかも知れませんね。名前には意味がある。特に昔から変わらないのであれば特に。

 形からするとファンタジーRPGなどに出てきそうな形状をしているんです。光る液体が注がれて、溝を流れ、全てのくぼみを満たすと隠された扉が開く…みたいな。そう考えると何かの回路図のようにも見えてきます。自然豊かな場所と時代なので、現代とは違う何かしらの自然のエネルギーを取り込んで物質化する、他の何かにエネルギーを移す…。宇宙エネルギーに変換をする、UFOの動力に…。神を呼び出すための装置…神の世界…死後の世界へ行く扉を開くための儀式…。

 なんて使い方の説に決定打が無いから色々な考え方も出来るのも魅力ですよね。

 この酒船石は奈良県高市郡明日香村岡に行けば見られますので、是非ご自身の目で見て飛鳥時代の石で作られた造形物による自然との調和を感じてほしいと思います。いいですよ~、飛鳥時代。法隆寺が作られたのも仏教が伝わってきたのもこの時代ですしね。時代の変わり目って感じがすごい良く出ている時代だと思います。

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