井戸

世界の都市伝説:帝国陸軍第十三号坑道

 世界の都市伝説を巡るお話、略して『せとでん』。名古屋を走る電車とは全く関係ありませんのであしからず。

 みなさん首都高バトルやってますか!約19年ぶりになるフルリリース版が2025年9月に発売されました。カスタムした車で首都高を走りながらライバルと戦っていくという単純明快なゲームなんですが、このゲームのすごいところは首都高を完全に再現したところなんです。車の挙動はいわゆるリアルな物理演算寄りではなく、ゲームとして面白いところに落ち着いているので、リアル志向のユーザーは物足りない、違和感を感じるのかも知れませんけどね。

 細かい部分でも色々と惜しい気はしますが、首都高と湾岸線、横羽線をぐるっと走ってるだけでもドライブしてる気分になれて楽しいんです。筆者特有なのかも知れませんがバトルなんかしなくても、景色を見ながら走ったりとかリアルもこんなだよね~とかスカイツリーや東京タワーはどこから見えるのか探してみたりとかしてるだけで延々とプレイしてしまうゲームなんです(笑)

 と、そんな首都高バトルをしていたらふと思い出した都市伝説があるので、ご紹介したいと思います。

 初出はほん怖のどこかのスレでした。ちょっとヤバイ系のお仕事をしている人の語り口調で始まったレスだったのですが、少しまとめながら再構成したお話を以下に。

 俺がまだ東京で仕事していた頃の話だ。花屋でバイトしていたが、実際は裏の組織の手伝いだった。夜中に呼び出され、黒いワンボックスで都内を走る。行き先も聞かされず、ただ「荷物を運べ」と言われるだけ。運ぶのは大抵黒いビニール袋に入った何か。重くて柔らかい。生臭い匂いがした。

 その夜も同じように三人で走っていた。幹部のNさん、若い衆のSさんとKさん。トンネルの手前で車を停めると、Nさんがポケットから鍵を出して金網を開けた。普通の道路脇なのに、奥に鉄の扉があった。扉には「防衛施設庁」と書かれたプレートが貼ってある。そこを抜けてさらに降りていくと、古いコンクリートの通路が延々と続いていた。壁には「帝国陸軍第十三号坑道」と書かれていた。

 湿った空気の中をしばらく進むと、正面に「第126号井戸」と書かれた部屋に着いた。中は教室くらいの広さ。中央に鉄の蓋で塞がれた井戸があり、蓋は鎖で固定されていた。Nさんが「開けろ」と言い、俺とSさんで鎖を外した。蓋を開けると底は暗く、ライトを当てても途中で光が吸い込まれるように消えた。

 「落とせ」と言われ、Kさんがビニール袋を引きずってきた。中で何かが動いた。人だった。若い男の声で「助けて」と聞こえた。抵抗したが、Sさんが殴りつけ、そのまま井戸に突き落とした。音はしなかった。ただ風のようなものが上がってきて、井戸の周りが一瞬冷たくなった。

 帰り道、誰も喋らなかった。Nさんは「今日のことは忘れろ」とだけ言った。数日後、Nさんが行方不明になった。次にSさんが消え、Kさんも連絡が取れなくなった。俺は怖くなって東京を出た。

 あの井戸が何なのか、なぜあんな場所にあったのか、「帝国陸軍第十三号坑道」とはなんなのか…。誰かあの井戸のことを突き止めてくれないだろうか。

 そうしたら俺を追っている人間がみんな捕まるかもしれない。俺は逃げ延びたいんだ…。

 この話によると裏の組織の仕事をしていた男が、何かを捨てに首都高から行ける帝「国陸軍第十三号坑道」と言う場所へ行き、「第126号井戸」と書かれた部屋にある井戸へ恐らく人間を捨ててしまったと。関わった人はいなくなった、消されたのか逃げたのか…。自分もきっと追われているから何とかして助けてくれないだろうかと言う話しです。

 この「帝国陸軍第十三号坑道」、「第126号井戸」と言う場所は実在していませんでした。グーグルマップに掲載されていたこともありますがイタズラでした。名前からして昔の日本軍が使っていた…みたいな背景が想像できることもこの都市伝説が広まった要因になりました。

 真偽のほどは確かではありませんが、東京の地下には何かがあると言う都市伝説は多数あります。政府が作った、日本軍が作った、人が多い場所には必ず影があるものです。もしかすると本当に我々市民には知らない場所があるのかも知れませんね。

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