ファイストスの円盤

オーパーツ大好き!ファイストスの円盤

User Asb on de.wikipedia, CC BY-SA 3.0 http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/, ウィキメディア・コモンズ経由で

 今回は「ファイストスの円盤」をご紹介いたします。「ファイストスの円盤」は考古学とオカルトの両方の分野で非常に興味深い謎が詰まった遺物です。1908年ギリシャのクレタ島にあるミノア文明の遺跡で、イタリア人考古学者ルイジ・ペルニエの調査チームによって発見されました。粘土製の円盤型ディスクの形をしている直径約16cm、厚さ2cmほどの円盤です。作られた時期は紀元前1600~2000年ごろとされていてハッキリとした年代はわかっていません。

 両面に記号のようなものが描いてあり、A面B面の両面合わせて241の記号が刻まれています。円盤の中央から順番にらせん状に記号が並んでいるのも特徴です。記号の種類は45種類で、粘土を焼く前にスタンプのようなものを押し付けて製作されたことがわかっています。最古の印刷物かと騒がれたこともありましたが、同じ記号やスタンプが押されたものが出土していないことや一つ一つ手で押したものは印刷とは呼ばないなどの定義の問題で、その説は段々と下火になっていきました。

 記号は、人物・植物・動物・道具など文字ではなく絵文字のような図形をしています。一つ一つの図形は解明は進んでいて人間や子供、ガントレットやティアラ、弓、手錠、ブーメラン、船や蜂、フルートなど多種に及んでいます。見た目的にはヒエログリフに近いものにも見えますね。

 しかし、この「ファイストスの円盤」に関しては解読がされていないのです。ヒエログリフはロゼッタストーンの発見によってギリシア文字との翻訳が出来るようになりましたが、「ファイストスの円盤」に描かれた絵文字を使っている遺物はなく、この円盤にのみ使われています。

 この辺りではミノア文明(クレタ文明)が栄えていました。どのようにして発展したのかは定かではないものの、エジプトのヒエログリフとメソポタミアの音節文字を取り入れたような独自の文字があったそうです。クレタ文字でも同様に絵文字を用いて文章を作成していたとされ、こちらは遺物もあり文字体系が判明しています。

 これらをこの「ファイストスの円盤」と比較したら解明できるのではないか?と疑問がわいてきますが、手がかりが少なすぎてわからないとされているのです。

・言語の比較対象がない
 ヒエログリフのところでも書きましたが、ロゼッタストーンにあたるものが発見されていません。現代使われている言語や古代の言語と照らし合わせることが出来ないんです。つまり、何語で書かれているのかも判断が出来ないと言うことですね。

 クレタ島で使われていたクレタ文字”線文字A”と呼ばれる文字ですが、これも絵文字のようなものですが「ファイストスの円盤」に描かれている図とは違う図が使われいたり、絵柄の数・種類が全く異なるので同一視するのは無理がありました。ギリシア文字と比較しても音節の数が違うので当てはめるのも無理がありました。

 結果として、「何語なのか」「どう読むのか」「何を意味しているのか」とほぼほぼ全てが不明なため、解読がされていないのが実状です。例えば、鳥と子供が描かれていたとして、それがなんなのかですよね。鳥が子供のペットなのか子供が鳥のペットだって可能性もあるし、鳥が子供を食べてしまった、子供が鳥を殺してしまった、などどうとでもなっちゃいますからね。正しく解析するには資料が足りないのが一番の原因です。

 「ファイストスの円盤」が発見されてから100年が経っていますが、遺跡の調査は進んでも同じ言語を使った遺物も発見されていないし、ロゼッタストーンにあたるものも発見されていません。この文字を解読できるのはまだまだ先のことなのかも知れませんね。

 宇宙人が残していったもの説も一部ではあるようですが、いつものあの人が提唱していたものではないのでここでは割愛させていただきたいと思います…。

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