黒魔術に傾倒!?ヒトラーは本当に予言者だったのか
【魔術師としての力】
しかしポーランドに狙いを定めたとき、ヒトラーは冷や汗をかくことになります。イギリスとフランスから宣戦布告を受けたのです。結果的にドイツ軍の電撃作戦によってポーランドは撃破され、結果的にヒトラーが見た未来は当たったことになりました。そしてデンマークとノルウェーを占領、オランダとベルギーの降伏など…。ヒトラーは自分の見た未来によってドイツ軍を動かしていきます。
悪名高いナチス親衛隊SSの国外諜報局局長だったヴァルター・シュレンベルクは、「SSはイエズス会の秩序を元に作り上げられた」と語っています。またSSを作ったヒムラーは「黒いイエズス会修道士」と呼ばれており、ヒトラーの魔術的な知見を元に拡大していきました。
疲弊しきっていたムッソリーニと会見したとき、ヒトラーは神経を一点に集中させることで彼を回復させたと言っています。ナチス関係者からは「本部で何日か過ごした後は、決まって得体の知れない魔術的な力から逃れなければという恐れを抱いた」「彼らは皆ヒトラーの魔術によって盲目的に服従し、自らの意志を持っていなかった」などの証言が残っています。もしかすると彼の魔術は、戦争の犠牲者という生け贄を捧げることで強大になっていったのかもしれません。
【魔術師ヒトラーの終焉】
ヒトラーの魔術は、ほかの魔術師たち同様に頑強な意志の力によって生まれたものです。しかし、戦線が進むにつれてドイツ国民は自国の犠牲に憤りを抱くようになりました。そしてヒトラーはユダヤ人に向いていた憎しみが自分に来ているのではと感じ始めます。これが彼の運命を決めたのでしょう。最期の時が近づき、ヒトラーは工場、橋やダムや線路など、街を破壊するよう命じました。我々の終焉は全宇宙の終焉でもあるのだ、と嘯きながら。
ヒトラーは政治家であり、一人の魔術師だったのでしょう。霊的な力を求めてチベットを探検させたり、松果体の開発に熱心だったり…。その魔術的な力は若い頃から日々訓練してきた意志の力から生まれました。そして意志の力が衰え、自己不信や自信を喪失したことでその魔力は失われたのです。…それにしても、夜中にヒトラーを絶叫させた「彼」とはいったい誰だったのでしょうか。