パンゲア大陸

パンゲアとアメイジアが語る地球と意識のサイクル

大陸がひとつだった時代

 約2億5000万年前―。地球上の陸地は一つの巨大な大陸・パンゲアを形成していました。現在の五大陸は繋がっていて境界もない超大陸だったのです。やがてプレート運動によって割れ始めたパンゲアは大西洋を作り、徐々に現在の地形に…。世界中の動植物が一つの大陸に生きていた時代、なんともロマンのある話ではないでしょうか。

大陸の記憶が語る「ワンネス」

 アトランティス、ムー大陸、レムリアなど、「失われた大陸」の物語は、世界中に残されています。高度な文明や霊的な人々が住んでいたが、大災害で沈んだという伝説です。文化人類学から見ると「世界はかつて一つだった」という無意識の記憶があるとも考えられます。パンゲアの存在は近代になって明らかになりましたが、人類の深層意識の中では「大陸は一つだった」というイメージが受け継がれてきたのかもしれません。失われた大陸の伝説は、文化的・宗教的な物語として残ったとも考えられます。

 パンゲアは私たちの無意識や魂が求める「統合」「ワンネス」を象徴する存在です。一つから分かれたことで多様性が生まれ、個としての体験と学びを重ねていく― 私たち人間も大陸も同じ「意識体」なのかもしれません。

未来の「アメイジア」

現在のプレート運動を見ると、北半球を中心として大陸が集まり、「アメイジア(Amasia)」と名づけられた新しい超大陸が生まれる可能性が示されています。地球は再び一つになる可能性があるのです。約二億年後という遠い未来の話ですが、パンゲアの「分裂」という流れから反転した地球は再び統合に向かうサイクルに入ります。


図:「Three possible ways a future supercontinent Amasia may assemble」 by Chuan Huang, Zheng-Xiang Li, Nan Zhang / Tara, Wikimedia Commons, CC BY 4.0

 アメイジアがどう形成されるのか、科学者たちは三つのシナリオを想定しています。「イントロバージョン(図の右側)」はかつてパンゲアがあった場所に大陸が集まり、大西洋が閉じていくパターン。左側は「エクストロバージョン」、太平洋などが閉じ、パンゲアとは逆側に超大陸が生まれます。「オーソバージョン(図の真ん中)」はそのどちらでもなく、直角方向に超大陸が形成されるシナリオです。アメイジアという名前は「北半球の高緯度域にアジアとアメリカがぶつかってできる」、オーソバージョンに近いモデルから来ています。

 スピリチュアルな視点から見たとき、パンゲアとアメイジアは「魂の旅」を想起させます。一つだった存在が分裂した「個」となり、さまざまな体験から「自分」を知っていきます。やがて統合への道に入っても学びの過程で得たものは失われず、「より大きな新しい自分」として次の段階に進むのです。

 次のページでは、パンゲアとアメイジアをモデルにした瞑想とワークをご紹介します。

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