メイズハウ

日本とスコットランドを結ぶ“古代の記憶”—謎の墳墓が示す共通点

 遥か昔、人類は同じような思想や技術を共有していたのだろうか? 日本の古墳とスコットランドの円形墳墓を見比べると、不思議な共通点が浮かび上がる。とりわけ、スコットランドのオークニー諸島に存在する「メイズハウ」は、5000年以上前の人々の死生観を今に伝えている。この地には、まるで日本の古墳を思わせる“死者のための聖域”が広がっているのだ。

 オークニー諸島には、「メイズハウ」という円形墳墓が存在する。これは羨道墳(せんどうふん)と呼ばれる構造で、低く狭い通路を通った先に、石で囲まれた墓室がある。まるで、日本の前方後円墳に見られる埋葬構造の“始まり”を思わせるつくりだ。

 また、メイズハウの中には、後世のヴァイキングによって刻まれた「ルーン文字」が残されているが、果たしてそれは本当にヴァイキングの手によるものなのか? もしかすると、古代スコットランドの人々が“死者の魂”を封じるために刻んだ秘められた呪文だったのかもしれない……。

 さらに、オークニー諸島には「リング・オブ・ブロッガー」や「ストーンズ・オブ・ステネス」といった巨大なストーン・サークルが点在する。これらは、ケルト以前の文明によって建てられたとされるが、その正体は今も謎に包まれている。日本にも、出雲地方や諏訪大社など、巨石信仰と結びついた遺跡が数多く残されていることを考えると、これらの石が示す意味は、古代世界を貫く“共通のメッセージ”なのではないだろうか?

 もし、日本とスコットランドの古墳文化が、はるか昔の“ある一点”でつながっていたとしたら——。大陸を超えた古代の旅人が、魂の安息を求めて世界を渡り歩いたとしたら——。その痕跡が、今も私たちの足元に眠っているのかもしれない。

 あなたが今立っているその土地にも、もしかすると“知られざる記憶”が隠されているのではないだろうか……?

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