おにぎり

食べて祈る 1 いただきますとごちそうさまの旅

 少し前のことだった。知り合いから「なんか最近自分の周りが獣くさいんだよね」と言われた。一瞬、最近お風呂に入っていないという話かな?と思ったがそうではなかった。話を聞いていくうちに、帰省した時に狩りをした動物の肉をちゃんと食べなかった、弔わなかったという話が出た。

 私は小さい頃から、生き物が大好きだった。虫も、貝や魚も、哺乳類もなんでも好きだった。だから、他者の命を自分のためにいただくことが申し訳なくて、アサリの砂抜きを見ている時に号泣したこともあった。でも食べることも大好きだったし、買ったものを元の場所に帰したりすることもできない。結果として、私は自分の中で「感謝して残さずにいただく」という折り合いをつけた。

 そんな背景があったので、知り合いには「私がもし狩られた動物だったら、雑に殺されただけだと分かった時に相手を憎んで呪うと思う。許されるかはわからないけど、本当に申し訳ないことをしたって謝って、もう同じことはしないほうがいいと思うよ」と言った。

 でも、そう言いながら自分自身のことも振り返った。もしかしたら、小さい頃と同じ質量では感謝しなくなっていたかもしれない。お腹がいっぱいなのに無理やり詰め込むようにして食べていたかもしれない。食べるものがあることを当たり前だと思っていたかもしれない。変わった食べ物を見たときに、グロテスクだと言ってしまったかもしれない。食べきれずに残して捨てたことだってある。

 これからはきちんと敬意を持ってご飯をいただくと共に、弔って感謝を伝えられるように、いろいろなところでさまざまなものをたくさんいただいたよ〜という記録のような記事を書いていきます。まずは沖縄料理からです。お写真を見て、美味しそうだなと思ったら自分で口にしてみるも良しですね。ではでは、いただきま〜す!てなもんで、次回からよろしくお願いします。

 それで、沖縄に行くことを決めてから家鳴りが頻繁にするようになり、何度も同じ夢を見るようになった。夢の中では、捨てられた動物とチカト神が「殺されるのは構わない。弱肉強食が当たり前の世界なのだから。だけど、食べもしないのに雑に食い散らかされる数がどんどん増えている。人を憎いと思う動物も多くなってきた。全て食べろとは言わない、せめて少しでもいいから敬意が欲しい。」と話しかけてくる。その夢を見終えると、起きる。決まって深夜の3時ごろ。起きると毎回耳元で、よく聞き取れない何かの話し声がする。自分達はただの夢ではなく、ちゃんと伝えたいことがあってここにいたんだと分かるようにしているのかもしれないと思った。

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