
オーパーツ大好き!琵琶湖で見つかった縄文土器
2025年11月、驚きのニュースが発表されました。滋賀県による発表で琵琶湖の湖底から1万年以上も前の縄文時代初期の者と推定される縄文土器が発見されたとのことでした。オーパーツではないのですが、日本の水中考古学の出発点ともされる遺跡から見つかった大発見なので詳しく見ていきたいと思います。
発見されたのは琵琶湖北部にある葛籠尾崎(つづらおざき)湖底遺跡で、ほぼ完全な形で鎮座している姿が確認されました。探索には4つのカメラがついた無人潜水機が使われ、葛籠尾崎付近の水域を南北に40m、東西に200mほどの広さの探索を行いました。
水中スキャナーとして写真や映像を記録し、3Dデータを作成してモデリングが行われました。これによって湖底がどのような地形になっているか、地形ではない何かしらの物まで3Dデータとして展開できるようになったそうです。潜水が難しい深さである場所への探索が行えることと同時に、持ち帰ることなく現地保存が出来る方法として採用されました。レーザーや高周波などのソナーを駆使して3Dデータを作り、写真を合成して立体復元するそうです。今まで探索できなかった場所にも応用すれば日本の湖や海の底でも色々なものが発見されるかも知れませんね。
琵琶湖に話を戻しまして、この水中探査を進めていくと水深約64mの湖底で”底がとがった尖底土器(せんていどき)”が完全な形で発見されました。地上で発掘される遺物は大抵が傷がついていたり破損していたりするので、完全な形で発見されるのは大分珍しいことなんですね。
研究グループはこの土器の形状や縄文土器の特徴である押型文(おしがたもん)などから、同遺跡で発見された一番古い縄文時代のものと鑑定しました。なんと11000~10500年前の時代のものです。1万年前のものが完全な状態で存在するなんてもうロマンの塊でしかないですよね。
尖底土器は一見使いづらそうではありますが、平底よりも新しい発展型なんですって。不安定で置けないし、火にかけるのも難しいのでは…?とずーっと思っていましたが、地面やかまどに突き刺して使うものだったんです。五徳とかこの時代に無いですからね。確かに突き刺したら安定感が増しますね。羽釜みたいに火にあたる面積が大きいことにも気づいてたんですかね。古代人やるなぁ。
葛籠尾崎の海底遺跡は1924年に底引き網漁をしていたら縄文土器がかかっていたことで発見されました。2024年、発見から100年の取り組みとして水中遺跡の魅力発掘、発信事業を進めていて、今回の調査もその一環でした。今回の調査結果は今度講演会や展示で発信していく予定とのことなので、興味のある方は続報をお待ちいただければ!
現地保存なので実物を見ることは叶いませんが、3Dデータがあるならヘッドマウントディスプレイで遺跡の世界が探索出来たら面白そうですよね!

