地中海式ダイエット食品例

「食べ方」が脳を変える?記憶力・思考力を支える最新の食事術

 「ダイエット」という言葉には「痩せるためにするもの」というイメージがありますよね。でも元々の意味は「食事のとりかた」「食生活のスタイル」なんです。食事は体重の増減だけでなく、健康や気分、脳の働きにまで関わっています。何をどう食べるかで今後の自分が変化していくと考えると、ちょっと食生活を見直してみようかなと思う方もいるのではないでしょうか。

 毎日の食事が人の身体や精神に関わっているのは、多くの研究で明らかになっています。考える、感じる、記憶するなど、脳の働きを支えているのは、実は日々の食べ物だったりします。そこで、欧米で代表的な4つの食事スタイルについて調べてみました。それぞれの特徴や向いている食材、メリットと注意点をご紹介します。

ビーガンダイエット

 欧米のセレブたちはビーガンが多いですよね。動物性の食品を一切摂らず、植物性のものだけを食べる方法です。私の知り合いの欧米人には、アレルギーのためにビーガンにならざるを得なかったという人もいました。

特徴  :肉、魚、卵、乳製品はNG、野菜や果物、豆、ナッツなどで栄養をとる。環境や倫理面からも支持されている。
主な食材:ブロッコリー、ほうれん草、ベリー類、ひよこ豆、レンズ豆、オーツ麦、くるみ、アーモンド、豆乳など
メリット:抗酸化物質や食物繊維が豊富で腸内環境を整えやすいため、体内の炎症を抑える働きが期待できる。
     炎症を抑えることでうつや認知症のリスクが低下するという研究も。
注意点 :ビタミンB12やDHAなど、植物性食品だけでは摂れない栄養素があるため、サプリメントや強化食品が不可欠。
     加工されたビーガン食品の中には、糖質や脂質が多いものも。
ケトジェニックダイエット

 糖質を極端に制限して良質な脂質を摂取し、体内でケトン体を作ってエネルギーに変える仕組みです。血糖値の安定や集中力の維持を目的に行うことが多く、元々はてんかん治療として開発されたという経緯があります。

特徴  :良質な脂質=不飽和脂肪酸をエネルギー源とする。牛脂やラードなどの飽和脂肪酸、マーガリンなどトランス脂肪酸は避ける。
主な食材:卵、アボカド、オリーブオイル、ナッツ類、チーズ、牛肉(赤身)、鶏肉、サーモン、ズッキーニ、きのこ類など
メリット:血糖値の乱高下を防ぎやすく、頭が冴える、集中しやすいなどの変化を感じる人も。
     糖尿病や代謝トラブルの改善目的で実践されることもある。
注意点 :食物繊維が不足しがちで、便秘や腸内環境の悪化を招くことがある。
     飽和脂肪酸をとりすぎると心血管リスクが上がるため、不飽和脂肪酸で7割以上を心がける。
カーニボアダイエット

 動物性食品だけを食べて、植物性食品を完全に除く極端な食事法です。日本では2020年前後にSNSや雑誌で話題になりましたよね。糖質制限の一種として熱狂的に実践していた方も多かったと思います。

特徴  :肉、魚、卵、乳製品だけを摂る食事法で、糖質をほぼゼロにすることで血糖値の安定を図る。
主な食材:牛肉、豚肉、鶏肉、レバー、卵、バター、魚、チーズ、ラードなど
メリット:加工食品や糖質が排除されるため、体調が安定する、頭がスッキリするなどの体感が得られる。
     中途半端に糖質制限をするより、極端なスタイルのほうが合う人も。
注意点: 食物繊維、ポリフェノールなど植物性食品に含まれる栄養素がまったく摂れず、腸内細菌が乱れやすくなる。
     長期間の継続には専門的な管理が必要。
地中海式ダイエット

 オリーブオイル、魚、野菜、ナッツなどをさまざまな食材を使った、シンプルながら奥深い食事スタイル。無理なく続けられるので、健康的な食べ方の定番として世界中で親しまれています。

特徴:  南ヨーロッパの伝統的な食文化をモデルにした食事スタイルで、健康的な脂質と食物繊維を豊富に摂る。
主な食材:トマト、ズッキーニ、なす、葉もの野菜、オリーブオイル、全粒パン、レンズ豆、ナッツ、ヨーグルト、魚介類(いわし、さばなど)
メリット:多くの研究でうつや認知症、脳卒中を予防する効果があると実証されている。
     炎症を抑える・血流を改善するなどの効果があり、無理なく継続しやすいのも魅力。
注意点 :はっきりした定義がないため、自己流にアレンジしすぎると効果が得られにくくなる場合がある。
     ワインやパンなどの選び方によっては糖質過多になることも。

 食事は生涯に渡って必要不可欠なものです。どの方法が合うか合わないか、続けられるかどうかも人それぞれ…。大切なのは、自分にとって気持ちよく続けられるかどうかではないでしょうか。どのダイエット方法であなたの体や心が軽くなるか、ぜひ試してみてくださいね。

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