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スピリチュアルな進化の鍵(中前) イニシエーションの5段階

スピリチュアルな進化の道(前)

イニシエーションの五段階

 アリス・ベイリーによる五つの大きなステップには明確な意味と象徴があります。ここではイニシエーションという「魂の進化」のな段階を見ていきましょう。

第1イニシエーション 誕生

 魂が肉体的自我をコントロールし始めます。奉仕の意識と無私の行動原理が芽生えます。自分さえよければいいという意識が薄れ、周囲の人に何かできることはないか?という視点が生まれる段階です。同時に、この種が暴走する危険性を孕む段階でもあります。第2段階に進むためには、下に挙げるそれぞれの状態をクリアする必要があります。

  1. 奉仕の押しつけ 「他者のために」という気持ちが強すぎて、望まれていない援助や自己満足を押しつける
  2. 自己犠牲 他人を優先するあまり自分自身の優先順位が下がり、疲弊や燃え尽きた状態に陥る
  3. 「善」への執着 奉仕する自分が「上」だと感じて、無自覚に優越感や「神聖たる自分という自我」が生まれる
  4. 欲求の抑圧 肉体を制御しようとしすぎて本能や欲求を否定し、抑圧の結果逆に自分の衝動に苦しむ
  5. 理想と現実の乖離 高次の理想しか見たくなくなり、日常生活や他者との現実的な側面を軽視、無視する

 ここで必要なのは、バランス感覚と自分自身の動機を知ることです。「人を助けたい」という思いが承認欲求や「いい人でありたい」という願望から来ていないかどうかを自分自身に問いかけてみましょう。第1イニシエーションは、「あなたがそこにいるだけで助けになることがある」という事実を理解する段階なのです。

第2イニシエーション 洗礼

 感情体が純化していきます。欲望や感情のコントロールができるようになり、自我が安定します。恐れや怒り、快楽への執着から解放された状態です。過去のトラウマの根底にある「自分の反応パターン」を客観視できるようになっていきます。第3段階に進むために必要な状態は以下の通りです。

  1. プライドの罠 感情を克服したことで「自分は進化した」と慢心しやすく、精神的高慢に陥る恐れがある
  2. 感情の抑圧による反動 恐れや怒り、欲望を抑えすぎて、無意識下で爆発するという心理的な反動を起こす
  3. 精神・肉体への過負荷 アストラル体(感情体)を過度に制御することが精神疲労や体調不良につながる
  4. サイキックな誘惑 直感や霊的感覚が鋭くなり、その能力を誇示したくなったり、依存しすぎたりする
  5. 理想と現実の乖離と孤立 自分を過信しすぎて、共感能力や他者との距離ができ「孤高の自分」という意識に偏る

 感情の波に飲み込まれにくくなってはいても、まだ「抑え込む」形で制御している場合があります。感情の澱を溜め込んでしまう危険や、「他人の感情に振り回されなくなった自分」を誇りに感じて無意識の優越感につながる危険が残されています。ここで必要なのは柔らかさと自己観察です。感情を制御するのではなく「ただそう感じている」という理解に昇華させると、本当の意味で「安定」します。疲れたら立ち止まり、自然や日常生活の中で自分をリセットする時間を取りましょう。

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