ゲーテアーヌム

霊的世界最大の光と闇 シュタイナーとヒトラー

 シュタイナーはナチスが台頭する前の1917年にはすでに「闇の霊が人種・民族的な、血に根ざした古い衝動を現代に甦らせようとしている」と語っており、光の霊と闇の霊の激しい衝突を感じ取っていました。そしてある晩突然苦しみ始め、1年後に力尽きることになります。この時点では闇の霊が勝利したのでしょう…シュタイナーの死から8年後の1933年にヒトラーはドイツ首相に任命され、シュタイナー学校は閉鎖されることとなります。

 ヒトラーはイギリスの通信社特派員に「私はあいつに選ばれて取り憑かれた」と語っていて、あいつがまた私に未来を教えに来た!と絶叫することがあったといいます。”あいつ”が誰なのかを明言したことはないようですが、霊的な面でヒトラーを見ている人たちの中ではルシファーなのではないかと考える人が多いようです。

 シュタイナーが「外界からの印象に駆り立てられている人の心性には中心軸がない。外に気晴らしを求める。内部に主導性を発揮するものを体験せよ」、つまり「自分の軸を作れ」と教えていたのに対し、ヒトラーは「人々はいずれ神人・超人(=世界を創造し支配する側)とロボット(=支配される側)になる」と予言しています。どちらにしても自分の頭で考える人間、を重視しています。

 シュタイナーは「楽に目標に達しようとして、ただ心に思い描き想像の中に保持するだけで済まそうとするなら大きな誤謬に陥る」「習慣化した思考の営み・感受性を停止させ、内的に全く静粛・寡黙になれ」などの教えを残し、修行によって超感覚世界を認識する方法を確立しようとしました。一方ヒトラーは”あいつ”に選ばれたことで霊的な世界を知り「人間は自己の限界を乗り越えるべく、永遠に努力しなければならない」と言っています。修行、努力が重要だという観点は非常に似ています。

 見えているものは「自分の軸がある人間とそうでない人間」という似たような世界であっても、その世界の実現を阻止しようとするシュタイナーとその世界で支配する側になろうとするヒトラーという違いがあり、これが光と闇の違いなのではないでしょうか。今現在私たちは本当に自分の軸を持って、自分の頭で考えているでしょうか?超感覚を獲得したいと思った人は、限界を乗り越える努力を続けているでしょうか?私たちは”あいつ”の声に耳を貸さないよう、自分の感受性を守らなければならないのかもしれません。

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